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- (Vol.2)シャンパンの街『Épernay』と『Ay』で ドメーヌ廻り
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松森康記 PROFILE >
シェフ 松森のfrom Reims(ランス)皆様、いかがお過ごしでしょうか。 こちらは、ワイン用の葡萄の収穫最盛期です。澄みきった青空、そして爽やかな風が吹きとても気持ちの良い天気が続いています。 そんなワケで、本日はシャンパン通であれば一度は訪れてみたい街「エペルネー」をご紹介します。 |
ランスと同じくシャンパンのドメーヌがたくさんある街で、中でも「Avenue de champagne(シャンパーニュ通り)」には、シャンパンのドメーヌが軒を連ねています。
ドメーヌとはブドウの栽培や瓶詰めに至るまでワインの製造を行う生産者のこと。
このドメーヌでは、カーヴ見学(要予約)や試飲も可能。 私は、Boizel ボワゼル、Venogeヴノージュを試飲。 どちらとも試飲するのは素敵なテラスで、やはり作られている土地で飲むというのは、格段に美味しさを感じる事だなと実感しました。 |
葡萄畑に囲まれた小さな村ですが、多数のグランクリュ(主にフランスワインの格付けにおける、特に高品質なワインを生産している畑のこと)がある村です。
ちょうど葡萄の収穫前。畑も素晴らしく綺麗で、何より自然豊かな小さな街で作られるシャンパンが、世界中に届いていると思うと実に感慨深い経験となりました。
シェフ 松森のC'estbon(セボン)
今回はお店ではなく、シャンパーニュの中でも私が一番に印象に残ったドメーヌ「ロジェ プイヨン」をご紹介します。 1947年、名門マルイユ・シュル・アイ村に、ロジェ・プイヨン氏が設立したドメーヌ。現在は、ファブリス プイヨン氏が1998年から引き継がれています。 ドメーヌの所有する畑は、グランクリュのアイやプルミエクリュのエペルネーなど計7つ。葡萄比率は、ピノノワール43%・シャルドネ40%・ピノムニエ17%。有機農法を取り入れや栽培方法の非常に高品質の葡萄を使用されています。 |
色々とお話しを伺いましたが、シャンパーニュにかける情熱は計りしれず、私も同じ料理の作り手として貪欲なまでの探究心に心が揺さぶられました。そしてファブリス氏とマダムの人柄、穏やかで明るくとても親切な対応。だからこそ、美味しいシャンパーニュが作れるのだと感じました。
フランスではミシュランの有名三つ星店などにも出荷されていて、ビンテージに関しては入手困難を極めているそう。
今回はシャンパーニュで様々なシャンパンを試飲させて頂きましたが、作られた土地の空の下、空気や温度・湿度の中で飲むからかどれも味わいや香り、余韻も非常に美味しいものばかりでした。 しかし、このシャンパンは別格な印象。樽で長期熟成させている事もあり、ひと口飲んだ時に鼻に抜ける品のある樽の香り、あとからバランスの良い葡萄の酸味と旨味が追いかけてきて、まさに「感動」の一言。ゆっくり、少しずつ飲み進めると少しずつ印象が変わり、なんだか飲み干すのが寂しかったほどです。 アイ村のシャンパンはコトシエールでも提供しています。ぜひお試しください。 |